ソファ等の大型家具のお届けにおいては、それらの配送を中心に行っているプロの業者に依頼することになります。
大型家具だけに搬入経路の確認は必須となることからも、図面上だけでは判断が付かない部分を現場にて確認するためにも可能な限り多くのお届けに立ち会うことはとても大事なことだとも考えています。
戸建てにおいては2階への吊り上げ搬入となることも少なくなく、その場合は建築図面だけでは判断できない電線等の外部環境との兼ね合いも考慮する必要があります。
マンションにおいては玄関~設置場所までの経路だけではなく、上層階となるとエレベーターへの積載についても事前に把握する必要もあります。
先日は大きな戸建てのロフト部分に設置する大型ソファをお届けがあったのですが、遠方ともありリアルタイムに立ち会うことが出来ない状況下においてお届け日前日よりいろいろな問題が発生しました。
当初より階段上げは難しいと判断しており、それゆえ室内よりロフト部分への吊り上げ搬入を予定していたのですが、予想よりも重量があるとか、大きいとか、当日搬入出来ない可能性について確認の連絡が各所より入りました。
納品当日には現場作業員より、重量が重いこともさることながら大きな山小屋風の建物ともあり多くの梁材が露出していることからも厳しい状況とのことで、それゆえ作業は一旦ストップしており、製品の一部が破損する可能性について認識してもらいたいとの内容です。
結果として無事搬入/組立/設置が完了したのですが、ユーザー初日となる大切な日のお客様に対してむやみに不安を煽るような言動には大いに疑問が残ったものです。
その点において「昔は良かった…」との言葉が現代には既にマッチしないことは重々承知しているつもりですが、仕事をするうえでの個々のプロとしての気概みたいなものは失われないことを祈るばかりです。