「恰好悪さ」

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恰好良いとか恰好悪いとか、小さな頃より好きだった車について友達と良く言い合っていた記憶が思い出されます。

1970年代にはスーパーカーブームなるものもあり、当時は現車を見ることは難しかったこともありミニカーを収集することで我慢していたものです。

その中でも、格好良いと意見が合致するものもあればそうでもないものもあり、これは主観的なものゆえ当然のことなのですが、傾向としてはかなり特徴的なデザイン性のものは好き嫌いもはっきりしていたようです。

以前にも記しましたが日本を代表するような工業製品のひとつに自動車があり、それだけにそれら企業のデザイン部にも優秀な人材が集まります。

しかしながら、その中より生み出される車種は決してスーパーカーのようなデザイン性のものばかりではありません。

速さやそれゆえの性能を誇るスポーツカーであれば、重要度高く空力抵抗も考えられていることからも一般的に格好良いと感じられるデザイン性に寄るのでしょうが、いわゆる大衆車はその限りではありません。

スポーツカーと比較すると格好悪いと評されるものもあるかもしれないものの、大前提としてこれらも日本を代表する大企業より生み出されるものだと認識する必要があります。

燃費性能も求められることからも空力についても充分検討されているでしょうし、つまりそれも計算され尽くされた結果として開発されていると言うことであり、そのデザインにも意味があると言うことです。

広く大衆向けに販売するためには燃費や価格だけではなく、そのデザイン性も広く受け入られる必要がありますので、好き嫌いが少ないものであることが条件になるでしょう。

このような概念は家具の世界においてもあって然るべきとも思われるものの、残念ながら業界として成熟していないことからも大衆向けのデザイン性ではなく単にバランスが悪い格好悪いデザインになっていることが少なくないため、業界として健全に成長することに期待したいものです。

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