いわゆる造作ソファの場合は、台輪と言われるものや建築工事にて造られた下台の上にソファやクッションを乗せるような仕様となることが多いため、基本的にソファの下に埃が蓄積するような環境にはなりません。
更に、そのおさまりや見え方をよくするためには、それらを設置後の最終工程においてカーペット工事を行うようなこともあります。
そうなると完全に床面との間の隙間は見えなくなりますので、これにより完成度の高い造作ソファになるものと思われます。
このようにソファ下の掃除を不要とするためには、建築工事との兼ね合いも含めて事前の仕様決定には慎重になる必要もあるでしょう。
一方では、造作ソファにおいては壁面を背負わす形状が一般的なことからも、ソファの足下をきちっとシーリングすることにより実際の床面積は狭く感じてしまいます。
充分な広さがあればそれも問題にはならないものの、お部屋を少しでも広く見せるための手法として、ソファの足下を極力浮かすことがあります。
それにより実際の床面の縁も見えてきますので、足元までしっかりと囲ってしまうよりも比較的広く感じられるものです。
このことはソファに限ったことでもなく、例えば壁面一面に造作ボードを設置するような場合においても同様な手法を用いることも可能です。
足下を浮かすことにより比較的軽快な印象にも結び付きますので、特に大型家具を設置する際には効果的な手法と言えます。
また、床面より30cm程度はハウスダストが舞う埃ゾーンとのデータもありますので、極力浮かすことにより衛生面においても効果的とも言えるでしょう。
一方では足元はあまり浮かさない方がどっしりとした印象にもなりますので、総合的に判断されることをお勧めします。