以前にも記したことがありますが、日本においては安価なソファが氾濫していることもあり、残念ながらその価格に対する概念は低いままのようです。
一方では、高級ソファだとイメージされているイタリアの有名ブランドメーカー製となると価格も相応に高額となることからも、一般的には最初から選択肢となることは少ないものです。
ソファが販売されている場所も背景としてあるようで、それは一般的な家具店やインテリアショップだけではなくホームセンターや一部大型家電量販店でも取り扱いがあります。
これは個人的な印象かもしれませんが、そもそも一般的な家具店ではデザイン性も機能性も優れたソファの扱いはなく、それらのイメージは数十年前と大きく変わることはありません。
少しばかりお洒落な印象があるインテリアショップにおいては、扱われているソファはいくつかの限られた分野に分類できるくらいに何処も同じように見えてしまいます。
ライフスタイルショップと言われた当時は、オリジナル製品を独自に開発されていたこともあり、同類テイストは少なくなかったものの相応にオリジナリティが感じられたものです。
このように考えると、おそらくですが扱われているソファ自体に個性が無くなってしまったことが背景としてあるようで、結果としてソファに対するイメージは価格帯も含めて何処も同じとの印象を与えているように感じてしまいます。
やはり良い意味での個性が必要になるでしょうし、それにより選択肢が広がることにも繋がりますので、「安価であれば売れるだろう」とか、「安価でなければ売れない」とかの安易な意識面も改善してもらいたいものです。
また、そのような現状だからこそ個性的な純国産ソファの選択肢をもっと増やすことも大事で、実際使って納得できるクオリティに見合った価格帯製品が増えてくることが重要だろうとも考えています。