いわゆる造作となる壁面収納家具を提案することもあり、先日は納品と施工に立ち会うことになりました。
当然のように現場での打ち合わせから始まり、その過程では現調も行いながら詳細仕様を詰めていきます。
求められる機能性も含めてその空間にベストマッチするように仕立てていくことになりますので、打ち合わせを重ねることにより新たな要望が増えてくることも珍しくはなく、納得できるまでこの作業を行うことになります。
またその過程では新たな気付きもあり、例えばLED照明を付けて飾り棚の要素を一部に設けるようなこともありますので、そうなると「何を飾るのか」のように更にワクワク度が増してくるものです。
これがその場に誂える造作家具ならではの醍醐味とも言えるでしょうし、そのようにいろいろと考える段階が最も楽しいのかもしれません。
そのような段階を踏むことにより最終仕様が決定し、仕上げ作業は当然のこととして納品と現場施工になります。
そのすべてを慣れている業者に丸投げすることも選択肢かもしれませんが、それに関わった者として最も大事な最終検証がありますので、極力リアルタイムに立ち会うように心掛けています。
その現場では腕が良いと評判の職人さんと久しぶりに現場を共にすることになり、配送業者とのやり取りから始まりそれらの搬入順の細かな指示に至るまで事前に予習されていることがうかがえるものです。
現場に入ることは初めてなのですが、設計図をもとにそのような緻密な指示が出せることには流石だとも感じると同時に、製品とお部屋を絶対傷を付けないとの細かな配慮にプロフェッショナル性を最も感じることになりました。
この意識は単にクレームに対する防御策と言うことではなく、完璧に仕上げる責任感はもちろんのこととして、最後の丁寧な清掃作業においても本物のプロだと再確認することになりました。