ソファにも使用可能な生地はいわゆる椅子張り地となり、当然ですが耐摩耗性等において最低限必要とされる強度面を保持するものになります。
それらは日本の大手生地メーカー各社からも多くがラインナップされており、一般的にはミニマム発注量はあるものの必要となる要尺分のみ都度発注することも可能です。
それゆえ割高とはなるものの、スペース的にも資金的にも反物として多くの在庫を持つ必要もなく、更には国内在庫品ともあり発注から手元に届くタイミングが比較的早いことも便利なものです。
かつてはいわゆるコントラクト物件用として指定されたこれらを使用してきた経験があるのですが、不特定多数の方々が使用される性質からもどちらかと言えば機能性が優先されることもあり、想像以上の仕上がりとなった経験は一度もありません。
常に想像の範囲内となり、それ以上でもなければそれ以下でもありませんので、その性質からももしかするとそれがベストなのかもしれません。
一方では、各社より毎年特徴的な生地が開発され続けているイタリア製においては、それらを見て触れるだけでもとても楽しいものです。
生地ゆえやはり触れることは絶対的に必要なのですが、その触感と視覚的な効果を上手にマッチングさせていることにはいつも感心させられることになり、またその独特な色使いや発色の美しさにおいても個人的にはイタリア製が一番だと感じています。
もちろん最低限の機能性も有しており、それが過剰ではないことにより上手に遊び心も取り入れることに繋がっているようで、何よりも実際ソファ等に張った際の見え方は多くの場合想像を超えてきます。
保管スペースと資金面は必要になるのですが、それらを多く在庫することにより何よりもコストを大きく抑えることが可能になりますので、それゆえのコストパフォーマンスの高さについても最大の武器になるものと考えます。