これは知り合いより聞いた話ですが、お父様が初めて着用するようになった補聴器についてです。
加齢からくるものゆえ少しばかり耳が遠くなることも仕方ないことだと思われるのですが、それによりご本人もご家族の方も少しでもメリットがあれば良いことだと考えられます。
それに対する知識はほぼゼロだったことからもその価格帯の幅広さや性能には驚くことばかりですし、精密機器ゆえメンテナンスや管理方法も相応に手間が掛かるようで、専用の乾燥器なるものがあることも初めて知ることになりました。
お風呂に入る際や就寝前には外して専用乾燥器に仕舞うと同時に充電もするようですが、その簡単に思える手順においてもご高齢者にとってみれば意外とそうではないようなのです。
スイッチを入れるボタンはその位置が把握しにくいようで、また押した感覚もはっきりとしない様子からも長押ししてしまうこともあるようで、それにより別の機能が立ち上がってしまうことからも更に混乱してしまうようなのです。
そこで身の回りにある家電製品のスイッチについて意識することになったのですが、ほとんど凹凸もなく綺麗なものが多いこともあり、ストロークの観点からは確かに押した感覚は薄いかもしれません。
一方、小さなころのテレビと言えば「チャンネルを回す」のように表現していたようにまさしくメカニカルなものだったのですが、それがタッチボタン式に変化していった際の使い勝手についても何となく思い出すことになりました。
またまったく違う内容ですがファミコンのカセットは今ではSwitch向けとしてとても小さくなったこともあり、小さな子供さんが誤飲しないようにあえて苦く感じる成分が表面に塗布されていることも聞いたことがあります。
このようにデザイン性は技術の進歩により変遷することは間違いないのですが、様々な世代の人間が使うことを決して忘れてはいけないのだろうと再確認することになりました。