メンテナンスフリーとは比較的良く耳にする言葉だと思われます。
一般的にはメンテナンスが不要との意味合いで用いられているようで、定期的なメンテナンスの煩わしさから解放されることが一番のメリットだと思われている方も少なくないようです。
しかしながらノーメンテナンスとは根本的に違いますので、まったくメンテナンス不要との意味合いではないことを認識しておくべきでしょう。
例えばソファにおいて、クッション部にフェザーを用いた仕様であればその性質上多少なりともフェザーの片寄りが発生するため、やはりメンテナンスは必要不可欠なものです。
一方のフェザーを用いないオールウレタンタイプともなれば、一般的にはメンテナンスフリーとなることを説明されることが多いようです。
それゆえフェザー仕様のようにパンパン叩いて形を整えたり、時にはカバーのファスナーを開けて内部の圧力を解放させたりすることは不要だとの認識を持たれているようにも感じられます。
しかしながらクッション部を取り外すことが可能な置きクッションタイプとなれば多少なりともカバーのズレは生じますので、その状態をそのまま放置することは中材にとっても決して良い環境とは言えません。
それでは座面も背面も分離することがなく一体系となる仕様であればノーメンテナンスでずっと使い続けることが出来るのかと言えばそうではなく、何かあった際には工場に戻して修理することになりますので、その費用や手間を考えると使用に耐えられなくなった時点で買い替えることになるものと思われます。
いわゆる使い捨てが前提となる仕様とも言えますので、地球環境に対する負荷の観点からは決して好ましい製品とは言えないでしょう。
要するにその頻度には多少なりの違いはあるものの、どのような仕様であってもノーメンテナンスで一生使い続けることが可能なソファはありませんし、定期的にメンテナンスを行うことで良いコンディションを永く保つことが可能となりますので、その点において愛着を持って接し続けることが可能な製品を選ぶ必要があるのでしょう。