「クッション性」

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ソファの座クッションにおいては、フェザー入りとオールウレタン仕様の2種に大別できると思われます。

フェザー単体ではいわゆる芯がないことからも座クッションとしては不向きだと判断され、一般的には芯材としてウレタンが用いられることになります。

どちらもウレタンを用いることは共通しており、表面材としてフェザーを用いるか否かによる違いだとも言えます。

決定的な違いはファーストタッチにあり、フェザー独特のふんわりとした感覚は、少なくとも現状において代替品を探すことは難しい現実があります。

いわゆる疑似フェザーと呼ばれるものも以前より開発されているものの、残念ながら根本的なクッション性は似て非なるものと言っても過言ではないだろうと考えています。

決定的な違いはその発性にあり、フェザーのしっとりとした復元力と比較すると一気に復元する感触はまったく違うものと言えるでしょう。

一方のウレタンにおいても、表面にかなりやわらかなものを用いたとしてもフェザーのファーストタッチと同等となるものではありません。

反発性に関しては、一気に復元するのではなく、ゆっくりと沈んでゆっくりと復元する性質を有する低反発ウレタンなるものもあるのですが、その素材は温度依存性が高いことからも室内の温度によりその硬度や性質が一定とはならない特徴があります。

夏場の時期はやわらかくなり、反対に冬場は硬くなり、また概ね1年後には一定化するものの、新品当初から1年の間にかなり硬度が落ちる性質もあります。

つまり現物の座り心地を気に入られたとしても、短期間にてそれよりもかなりやわらかくなってしまうことも充分あり得ると言うことになります。

もちろん低反発ウレタンではない通常のウレタンにおいても多少なりとも硬度のバラつきはありますので、その点は認識されるように丁寧な説明が必要になると考えます。

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