最近益々顕著になっている各種製品の値上げ傾向については、実感となって表れているものと思われます。
その背景にはいろいろな要因があるようですが、木材をはじめとした材料を多く用いる家具においても例外ではないようです。
メーカーによっては比較的短期間に何度も値上げを行った印象もありますし、そのようにしなければいけなかった背景も確実にあるものと思われます。
その流れは沈静化するどころか更に拍車がかかるとの見方もあり、当面はこのような状況下のもと各種対策を打つ必要があるのでしょう。
価格面は重要な判断基準のひとつとなることは以前にも記しましたが、それだけに値上げ前に購入したいとの心理も当たり前のことでしょうし、販売サイドとしてそのようにインフォメーションすることはある意味必要なことだと思われます。
決して急かす意味ではないものの、真剣に検討されているほどそのことは背中を一押しすることにも繋がるでしょうし、それにより一種の駆け込み需要のような流れも一部では見られるのかもしれません。
一方では、価格改定を機に選択肢より外されたり反対に比較検討される製品が増えたりすることも考えられます。
このように考えるとやはり価格バランスが重要な判断基準となることは間違いないものとも思われますし、それだけにメーカーサイドとしてもその判断には慎重になる必要があるものと思われます。
また価格の妥当性については絶対的な自信を持っているのでしょうが、仮にその価値を充分伝えきれていないとすれば単に高いと感じられている可能性も否定できません。
「その割には高い」とか「そう考えると決して高くない」とか、その価値基準は人それぞれとなることからも一概に高い/安いとは言えないことも事実とは言え、やはり常にベストプライスだと胸を張って言い切ることが出来る製品づくりが必要になるものと思われます。