家具は家の中に設置される道具となりますので、当然のこととして室内の影響を多く受けることになります。
例えば、木部の露出が多い仕上げの中に設置する家具として、同じく木部を多用した家具の選択肢もあるものの、一方ではあえて木質ではない素材を用いた家具を設置する選択肢もあり得ます。
極端にウッディーな空間になることを避ける趣旨もありますが、基本的に木が好きな方にとっては木質家具にて揃えられるケースもあり、どちらも否定するものではありません。
比較的相談が多いものとしては、リビングの床材の樹種や色味に家具も合わせる方が良いのか…との内容があります。
無垢材のフローリングを用いるケースは少ないこともあり、またほとんどの場合は着色されていることからも、仮に樹種を合わせたとしてもまったく同じ仕上げとはならないものです。
仮にズバリ合ったとしてもそれはそれとして如何なものか…との判断もありますので、あえて違う樹種や仕上げをお勧めすることになります。
また、フローリングが木質だからと言って木質の家具にて揃える必要もありませんし、反対に大理石やタイル等の無機質な床材に有機質な木質家具を設置してはいけないとの法則もありません。
用いる素材のバランス面に留意しながら全体におけるテイストを統一させることは大事ですので、その中で比較的大きな表面積を占めるソファの選定には更に慎重になる必要があるでしょう。
張りぐるみソファの場合はモダンテイストに合わせやすいとか、デザイン性によるものの張地によっては設置場所を選ばないとか、一般的にはそのようイメージされているものと思われます。
一方のウッドフレームソファの場合はナチュラルな空間にマッチしやすいとか、意外と設置場所を選ぶとかの意識をお持ちの方も少なくありませんが、そのような概念を打ち消す存在がオーセンティシティソファとなります。