ソファにおいては、リクライニングするものやヘッドレストが立ち上がるものも多機能に当てはまるものと思われます。
後者の代表的なものとしてヴィコ・マジストレッティがデザインした「マラルンガ」が有名ですし、その機構をベースとした類似品は各社より販売されています。
一般的にヘッドまで支えることが可能なハイバックタイプは圧迫感が強くなることもあり好んでデザインするものでもないため、時にはそのようにも形を変えるソファの存在意義はあるのだろうと考えています。
別途ヘッドレストをオプション設定しているものも少なくなく、やはりこの機能は必要に応じて形を変えたり追加したりすることにて対応することが良さそうです。
また、通常よりもシートの奥行きが深いタイプは各種姿勢を可能にすることからも多機能だと言うことが出来ます。
背クッションを二重にして通常に腰掛けることはもちろんのこととして、時には座面上に上がり込み胡坐をかいたり横になったりと、ある意味日本人的とも思われる各種使い方に対応することになります。
ソファの場合は「大は小を兼ねる」と言っても過言ではなく、小さなものは大きく使うことは不可能なものの、大きなものはクッション等にて調整することにより小さく使用することも可能となります。
このように、ある機能に特化した可変ソファとは別の観点において、それ自体のサイズが関係することも間違いありません。
一般的には生活動線も充分考慮したうえでスペースに適したサイズのものを選定することになるのですが、ソファにおいては単なる飾りではなく典型的な機能家具となることもあり、いろいろな姿勢にて寛ぐことが可能なものを充分吟味されることをお勧めします。
また、体格差を埋めるソファとしては大きなものを基準とされることが大事になることも付け加えておきます。