ソファを大事に使用したいとの想いからも、張地としてファブリックを選定された場合は撥水加工を希望される方も少なくありません。
その場合は生地の状態でパールトーン加工を施す場合もあれば、縫製品の状態で特殊な撥水加工(抗菌/防カビ含む)を施すこともあります。
前者の特徴としては、高級な着物を汚れから保護する意味合いで生まれた背景からも生地自体の風合いや光沢感及び通気性がほぼ変わらないことにありますすし、また着物と言う性質上保管時の防カビ効果に優れているとも言われています。
後者においては、同様に風合い自体に大きな変化はなく縫製品の状態で加工を施すこともあり、縫い糸や縫い目にまでその効果を持たせることが可能になることが大きな特徴と言えるでしょう。
しかしながら、いずれにしてもその効果は一生継続するものではないため、定期的に再加工することが必要になります。
従ってそのコストパフォーマンスを考えると、効果持続性は劣るものの専用の撥水スプレーを用いて自らが施す方が良いかもしれません。
子供さんが小さいとかペットを飼っているとか、とにかく汚れを気にされる方に対しては以上のような説明を行うことになるのですが、これについても過度に行き過ぎてしまうと本末転倒になりかねません。
ソファはインテリアの中心になり寛ぎの中心ともなりますので、デザイン性や座り心地もさることながら、その表皮材においても重要な役割を担っています。
表面積にすると意外と大きいものがソファですし、それゆえ張地によりインテリアのイメージに大きな影響を及ぼします。
何よりも実際に肌に触れるものでもあり、そのテクスチャーや触り心地も寛ぎの観点からは絶対外すことは出来ません。
それゆえ、過度に神経質になることなくもっと気軽にソファ生活を楽しむように意識することが何よりも大事になることを確認しておきたいと思います。