「愛情」

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仕事柄、各所でレクチャーやセミナーをさせていただくことがあります。

本来であれば内容についての台本等、事前に相応の準備が必要になるのでしょうが、私の場合はあえてそれを行うことはありません。

与えられた時間内に綺麗に収まりきることがスマートですし、それゆえの事前準備ということになるものの、そのような状況下で強い印象を与えることが難しいように感じていることもあります。

良い意味でのハプニングとでも言うのでしょうか、自然な流れの中で必要とされる情報を都度提供するように心掛けることで少なくともマンネリ化することは避けられるものです。

その背景としては、もちろん絶対的な自信を持った豊富な情報量や経験値があるもので、簡単に言えば「どこからでも掛かってこい!」との意識になります。

このように表現すると多少なりとも傲慢な態度を連想させる可能性も感じられるのですが、「知らないことは丁寧に教えてあげたい」とか「各種事情により植え付けられた間違った知識を訂正してあげたい」とのプロとしての使命感にも似た気持ちが根底にあることを確認しておきたいと思います。

このように表現しても上から目線に感じられるかもしれませんが、家具においては特に「知らないから騙す」ことが少なくない現実があることからも本当のことを知ってもらいたいとの純粋な気持ちになります。

メーカーの都合によりあえて間違った情報を流し続けることも一部では慣例化していることに対して、強く否定したい部分もあります。

上手に表現できませんが、家具に対する愛情とでも言えば最もしっくりくるものがあるように感じますので、その部分を礎としながら今後においても取り組んでいきたいと考えています。

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