「格好いいこと」

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自身の場合、車のデザインマインドを参考にすることが少なくありません。

小さい頃のスーパーカーブームを経験しており、それゆえ多少なりとも車に興味を持つようになったことは間違いないようです。

その頃はとにかく「格好いい」との判断基準だったことは確かで、公道で見かけるようなスタイルとはまったく違う次元ゆえの憧れのまなざしを向けていたものです。

フォルムは一様に斬新に感じるものばかりで、その中でも各々が特徴を持っていることに面白みを感じていたものと思われます。

「〇〇が一番格好いい」とか「〇〇のフロントが格好いいね」とか「○○はリアが特徴的」とか、子供ながらにいろいろと言い合っていたものです。

ところが実際公道を走る多くの車はスーパーカーではなく、一般的なものになります。

もちろんとても高額になることが一番の理由でしょうが、走りを極める目的において一般的に車に求める機能性や快適さを求めることは出来ないものです。

公道で見かける車はいわゆるメーカー色を保ちつつも各々が特徴を持っているものの、少なくともスーパーカーのような緊張感を醸し出すような恰好良さはありません。

むしろそうなり過ぎない配慮がところどころに感じられるもので、そのあたりが大人のデザインを強く感じる部分です。

デザインにおいてはやり過ぎないことが大事になり、特に家具においては機能性を犠牲にすることは出来ないため、単に格好いいとの評価に終わらないことが何よりも大事になります。

理想形は「機能性も含めたデザインが恰好いい」なんだろうと考えています。

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