大型家具の代表格とも言えるソファを設定する際には、必ずと言ってよいほど問題になる部分が動線になります。
起きている間では最も長い時間を過ごすことになるソファだけに、実際の使用性を考えれば小さいよりも大きいことに越したことはありませんし、そのように提案することも少なくありません。
そこで比較的よく耳にする言葉として「大きいと場所を取ってしまう」との表現があります。
もちろんソファの場合は高さ方向よりも平面上で多くの場所を占有することになるため、そのことも間違っているとは言えません。
しかしながら「場所を取る」との表現は不要なものに適用されることであり、例えば毎日充分なくらいに活用出来ているものに対して使うことはないと思われます。
もしかするとソファにおいては長期にわたり満足して使用できるものが少ない現実がそのようなイメージを生んでいるのかもしれません。
ソファには少なからずこのような背景があるだけに、大きなソファを設置する際の動線については充分検討されたうえで納得される必要があることは間違いありません。
残念ながら、このことはプロでもない限り平面図だけでは実感として把握できない現実があるだけに、可能な限り現実に近い形でイメージできるようにすることが大事になります。
平面的な大きさを把握するためには実際のソファの大きさになるように新聞紙等を繋ぎ合わせることも効果的ですし、更にソファの横姿も同様に作成にて起こしてみることで立体的な高さ関係も概ね把握することが可能になります。
そのうえで、決して期待を裏切ることがない上質なソファを中心としたライフスタイルをイメージすることで最も適切な動線が見えてきます。