一枚板テーブルにおいては、その現物を見て判断することになりますが、無垢材の剥ぎテーブルの場合はその限りではありません。
展示現品を購入することには躊躇いもありますし、やはりどうせ買うなら新品が良いとの心理は普通だとも言えるでしょう。
しかしながら、その場合は多少なりとも「展示品と違う」と感じられることが少なくない現実があります。
天然の無垢材ゆえ当然と言えば当然なのですが、同じ材料であってもどのように剥ぎ合わせるのかにより見え方がずいぶんと違って感じられることもあるようです。
同じようなことは天然皮革にも言え、無垢材同様それが自然な仕上げであればあるほど個体差が強調されることになります。
仮にこのような個体差に対する理解力と寛容さを持ち合わせていないとすれば、これらを選択することは避けるべきでしょう。
自然な仕上げだけにこだわると、当然のこととして材料の歩留まりがかなり悪くなってしまいますので、希少な材料を有効活用する観点からも、ある製品に使用出来なかった材料を活かす製品づくりも必要なことです。
オーセンティシティの場合は、それこそ規格外の最高級の材料の中より更に選りすぐった部分ばかりを使用していますので、その歩留まりの悪さも最高峰かもしれません。
それだけにその価値を知ってもらいたい気持ちが強いのですが、オーセンティシティ家具の場合は製造の難易度も最高峰ゆえ、これに使用する材料面においてもとても希少な最高峰でなければ実現できないデザイン性なのです。
熟練した職人の技術力と最大限の精度を求めるための機械を有効活用することにより初めて工業製品の位置付けになったものがオーセンティシティと言えますので、均一性の中に見付ける個体差も同時に楽しんでみたら如何でしょうか。