「論理的」

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ソファの選定基準として比較的良く聞こえてくる声としては、ペットを飼っているため爪が引っ掛かり難いものが良いとの内容があります。

汚れの観点からも織物ではなくビニールレザーが良いとの提案や思い込みもあり、結果として安価な製品を購入されるケースも少なくないようです。

子供が小さいため良いソファは必要ないとの声も少なくなく、これらに共通する意識の背景として、意図せず「汚されてしまう」とか「傷付けられてしまう」とかがあるようです。

裏返せばそれだけ人間に近い存在の家具だと言えるため、選定される際には他の家具以上に充分吟味する必要があるのだろうと考えています。

前記のような選定基準を否定するものではなく、それも多くの中のひとつだと捉え、総合的に判断されることが望ましいと言えます。

家の中で長時間寛ぐための大事な道具ですので、その基本性能は決して軽視することは出来ませんし、その使用頻度からも耐久性について充分見極める必要もあります。

短期間で見る影もなく壊れてしまうような製品は少ないものの、当初の座り心地が短期間で失われてしまう製品は決して少なくないものです。

ソファ本来の機能性を考えると、この重要な機能が失われた時点で寿命を迎えたと言っても過言ではなく、その行く末については容易に想像できるのではないでしょうか。

一般的に多い声を反映したとの製品をテレビCM等で大々的に告知されることが少なくない現実について、「それだけではないだろう」と反論したくもなるのですが、企業力のある大手が提唱されることが必ずしも真相とは言えないことを頭の片隅に置いておくことだろうと考えます。

目先のことだけにとらわれると本質を見失いがちですので、お気に入りのソファがある暮らしぶりを具体的に想像することに加えて、愛着を持って末永く使用するために必要となる耐久性の本質についても、少しばかり論理的に追いかける必要性もあるのかもしれません。

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