多くのメーカーが販売チャネルを変更したり、あるいは直販にシフトしたりと、家具小売店が置かれる立場は益々厳しいものになっているようです。
それだけに「どこでも買えるもの」だけを扱っていたのでは結果は明らかで、ゆえにいろいろなモノを探し出されることになります。
しかしながらモノだけでは限度があることからも、仮に同じものであっても違った見せ方や提案が出来るように自社編集にて差別化を図るべくいろいろと工夫される姿勢が感じられます。
それには一定の効果を認められますが、海外ブランド製品のようにデザイン性に特徴があり、誰でも一度は目にしたことのあるような有名なものではその存在感が何にも勝るように感じます。
結果としてどれも同じような空間に見えてしまい、そこには果たして自分たちが意図しているようなオリジナリティがどこまで表現されているのか疑問に感じることも少なくありません。
それでも有名ブランド製品だから売れることもあるのでしょうし、その地域では一番の取扱量になればそれを扱う意味もあるのかもしれません。
しかしながら常に時代は動いていることからも問題はこの図式が崩れたときにあり、その時点でまたいろいろと探し出されることになります。
その過程ではいろいろな情報も仕入れられることになり、少しでも良い結果が出ている情報であればつい真似したくもなってしまうものなのでしょう。
それは製品のみならずショップの運営形態にもおよび、例えば集客目的としてカフェを営んでみたり、気軽に入店いただくために雑貨を扱ってみたりと、少なからず迷走しているように感じられるところは意外と多いものです。
既成概念にとらわれることなく各種集客策を図らなければ何も始まらないことも事実ですが、氾濫する情報にもとらわれることがないように取捨選択の意識は更に重要になるものと思われます。