一般的にソファは左右両方に肘掛けが付いており、その高さや形状により単に肘置きとして使用するだけではなく、時にはそれを枕として横になったり背もたれ代わりに使用したりと、その使用性は様々と言えます。
ソファは本来寛ぐための家具であることからも、このように左右のアームは何かと重宝するものです。
一方ではアームレスソファと言われるものもあり、これは文字通り左右両方ともに肘掛けが付いていないタイプになります。
本来あるべきものがないのですから、もしかすると使用性に難があるようにも感じられますが、一般的には狭い空間にソファを設置する際に向いているようです。
左右にアームが付いていることによりソファは三方向が囲われた箱のような形になりますので、狭い空間の場合は圧迫感が強くなるものと思われます。
それが背もたれ部の一方だけになるのですから、当然のように圧迫感は薄れその代わりに解放感の方が強くなるのでしょうし、またアームがないことにより正面だけではなく横側より腰掛けるようなことも可能になります。
時にはその横にオットマンを設置することによりワイド方向を伸ばすことも可能になりますので、足を思いっきり伸ばして更にゆっくりと横になることも出来ます。
このように腰掛け方においてはある意味自由度が広がることになり、このこともこのスタイルが選ばれる理由になっているのでしょう。
そのように考えると、両方にアームがないアームレスタイプではなく、どちらか片方だけのアームがないタイプの使い勝手は両タイプの良さを相応に活かしたものになるように感じます。
このように左右どちらかのワンアームタイプもひとつの選択肢に加えることで、絶妙なオープンスタイルを実現することが出来るかもしれません。