小さな物語は誰にでも、また何処にでも存在するものと思われます。
物事を進める上ではいろいろな過程を踏むことになり、それらは結果としてどれも大事なことだと思われることが多いことからも、極力これらを関連付ける意識を持つようにしています。
「ピンチはチャンス」との言葉も一般的ですが、このようなポジティブな意識を常に持っていなければ良い結果に導くことは難しいようです。
現実的に良いことばかりが続くこともなく、仮に良くないことが続いたとしても、それがある結果に結び付く過程だと考えればそれも必要なことだと納得も出来ます。
それとは反対の場合もあり、その際には良くなくなることも想定することにより現状を謙虚に生きることが出来るものとも考えています。
人生とはこのようなことの繰り返しでしょうし、良いことも悪いことも数多く経験することで成長に繋がっていくのでしょう。
その過程では多少なりとも各々の物語があるとも思われ、特に印象に残っているものを並べただけでも想うことが少なくないのではないでしょうか。
家具においても、本来であればそれにまつわるいろいろな物語が存在すると思われるのですが、短寿命製品が氾濫することによりもしかすると物語として成立する前に使い捨てられているのかもしれません。
長い目で見ればそれも物語を成立させるまでの過程だと言えるのかもしれませんが、何も変わらなければそれは過程ではなく結果になってしまいます。
長く付き添うことになる家具だけに、そこからは少なからず物語も生まれてくるのでしょうし、そのことは将来においてもいろいろと役立つことがあるものと信じています。
人と家具との関わり方は様々でしょうが、それらは身近な存在であることと、比較的長く付き合うことになることからも、もう少しばかり意識を向けても良いように感じます。