「感じ方」

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北海道のある地域ではすでに1メートル以上の積雪になったり、先日は11月としては54年ぶりに都心でも初雪を観測したりと、今年の冬の訪れは少しばかり早い感じがします。

私自身はスキー場まで歩いて行けるような北陸の山間に住んでいることもあり冬場の積雪は既に慣れっこになっているのですが、さすがに子供の頃のような純粋に雪を楽しむ気分は何処かに行ってしまったようです。

これからの冬支度や冬季間中の除雪作業もかなりの重労働ゆえ大変ですし、常に現実的なモノサシで判断していることに気付きます。

小さな頃から自身の足のように慣れ親しんできたスキーは今でもたまに楽しむこともあるのですが、その時に感じる寒さは不思議と心地よいものです。

標高が高いこともありむしろ普段よりも低い気温の中に身を置くことになり、更に風を切るスピードを楽しむことからも体感温度にすれば氷点下も当たり前なのかもしれませんが、露出した頬の冷たさが苦痛に感じることもありません。

オートバイを愛する人たちも同様のモノサシで判断されているのでしょうし、その環境に置かれるのではなく積極的に身を置くことにより、普段のモノサシはまったく違うものになるのでしょう。

そのように考えると、寒さや暑さもまた違うモノサシに置き換えることで苦痛も苦痛でなくなるのかもしれませんね。

何でも気持ち次第と言うことでしょうから、このことはいろいろなことに当て嵌まることは間違いないようです。

大好きな紅葉の美しさも、引き締まる思いの周りの気温により更に際立つことになるとも感じるため、やはり五感をフルに使って感じることに人間としての素晴らしさがあるのでしょう。

毎日目にするモノであっても見方や身体のコンディションにより違ったふうに見えることもありますので、精神状態を健全に保つ意味においても常に綺麗に見えるように心掛けたいものです。

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