家具においても優等生であることは絶対的に必要なことで、不思議とこの表現がしっくりときます。
しかしながら、優等生過ぎるばかりに個性がなくおもしろみに欠けるものも、もしかする少なくないのかもしれません。
「それのどこが悪い」と言われれば返す言葉に苦慮する部分もあり、真面目にクオリティを高める努力を惜しまない工場であることが何よりも大事であることも間違いないことです。
オーセンティシティにおいては、このような真面目な2社の工場がコラボすることにより初めて生まれた真面目な家具と言うことができると考えています。
そのデザイン性においては「アーバンナチュラル」をコンセプトにしたこともあり、上質な木の家具ながらもかなり攻撃的なデザインを意図したものです。
そのようなデザイン性を活かすためにも、本質のモノづくりの部分においてはいたって真面目で、機能性と耐久性に優れた良い家具を体現するものだとも考えています。
それだけに少しばかり固い印象もあるのかもしれませんが、これがオーセンティシティ家具の良いところだろうとも感じています。
各々の工場の性格が製品に反映されているとも言え、その他の組み合わせからは決して生まれることがなかった製品だとも確信しています。
一方では、今後の発展性やその方向性を考えた場合、何らかのスパイスを加えることが必要になるようにも感じています。
当然コンセプトは継承されますので、まったく違うテイストに仕上げることを意味するものではなく、おもしろみのある形で更に進化させるべく何かを見つけなければいけません。
それが良い意味での「遊び心」だと考えており、それによりシリーズにおもしろみが加わるとともに、アーバンを匂わす更なる高級感をまとわせることに繋がるとも考えています。