一般的に高級感を感じさせるカラーとしては黒からグレー系があり、大人の落ち着いた雰囲気を醸し出しているように思われます。
一方では、高級感と共に清潔感も醸し出したいときには白からベージュ系を用いることが多いようです。
いずれの場合もそれらに加えるカラーにより高級感の度合いも変わってくるように感じますし、このあたりはやはりセンスが問われるところのようです。
以前お話しする機会があったインテリアコーディネーターの皆さんからは、有名ブランドメーカー製品を中心にコーディネイトすることにより「自然と高級感が生まれる」との内容を耳にすることになりました。
一般的に知られているブランドメーカー製品を安易に多用することには少なからず疑問を抱き、世の中には広く知られていなくても良いものをつくっているメーカーも存在することをアピールしたことも思い出します。
これは事実ですし、そのようなメーカー製品を探し出して提案することもプロの仕事だろうとの意識も持っています。
しかしながら、それらを選定する際の判断基準として高級感があることを否定することもできず、ハイクオリティな製品をつくり出すことはもちろんのこととして、やはりこの雰囲気をまとわせることも大事なことなのでしょう。
その一例として色使いを挙げたのですが、家具の場合は使用される木材の質だけではなく、加工や仕上げ上のディテールにおいてもすべてそれに繋がります。
ソファにおいてはボディラインにフィットする正確な裁断型や、その高い縫製技術力は欠くことが出来ない重要な要素になります。
ここまではごく一般的な内容に過ぎず、またそれが間違いではないことも確かですが、世間から一定以上の評価を受けている製品であれば、実際それらを比較して大差が見えてくるものは決して多くありません。
ひとつひとつ比較すると大差はないものの、全体で見ると大きな違いになって表れるものが高級感であり、やはり歴史の重みも重要になるのかもしれません。