家具業界においても大小合わせるといろいろな組織やグループが存在するもので、それらには相応に意味があった、もしくはあるのだろうと思われます。
時代が求めたグループもあるのかもしれませんし、もしかすると既にその役割を果たし終えた組織もあるのかもしれません。
ひとつ言えるとすれば、皆が同じ方向を向いて歩むことには既に大きな意味も効果もなく、やはり各々が独自に考え進むことが大事なのだろうと感じます。
ひとつの組織に属することにより往々にして考え方も偏ってしまうようで、時には異なる考え方にも耳を傾け、いろいろな方々との交流がなければ、すべてにおいて的確に判断することが出来なくなるようにも感じます。
もちろん必要な組織やグループも少なからず存在するものと考えており、最終目的は世の中のためになることではないでしょうか。
そのように考えると組織として取り組むべき事ははっきりするもので、やはり自分たちの利益だけではなく家具を通じて生活を豊かにする精神にあると思われます。
決して贅沢さを意味するものではなく、本質的な人間の幸せとでも言うのでしょうか、家具がひとつの教材になればそれに越したことはありません。
本物の家具は生活の質さえも変えてしまうもので、「まだ子供が小さいから…」を言い訳とすることなく、出来ることならばそれらに接する早めの環境づくりが望ましいと考えます。
人間社会の中では思い通りに行かないことの方が多いとも言えますが、少なくとも負の出発点からは社会のためになるものは生まれてこないように感じます。
この時代において相応に名前を残しているものこそ社会に対する責任があるとも思われ、その影響力を逆手に取ることなく真っ当に進んでもらいたいとの気持ちです。
そして、真の意味で上質な、世の中のためになる家具が多く生まれることを願っています。