自分たちが本当に良いと思えるものを開発し世に送り出すことはとても大きな喜びですが、実際多くの方々に使用していただかなくては世の中のためになったとは言えないことも事実です。
もちろん相応の対価を払っていただくことになるため製品価格は決して軽視できない重要なファクターとも言えますが、決して安価であればすべてOKとはいかないことが世の常のように感じます。
不思議なことに家具においてはその限りでもなく、先ずは安価であることが第一条件の如く多くの製品開発が進められる現状があるようです。
それがいわゆるヴォリュームゾーンであることは確かですし、そのような開発プロセスを否定することも出来ませんが、「これだけではないだろう」との意識にて取り組んでいるものです。
そのような想いを実際の形にして世に送り出すことになり、その過程では多くの人間が関わることになります。
開発の中心となるメーカーの役割が重要であることは言うまでもなく、それらを消費者に届ける役割を担う小売店もまた重要な存在であることは間違いありません。
単にモノを扱う意識では難しく、実際のモノづくりに携わっている多くの人間の気持ちを代弁することになりますので、製造の現場も知らなければ本当に良いものを伝えることは難しいのかもしれません。
その製造の現場から常に高品質な製品を生み出し続けることは意外と難しいことであり、これは会社としての姿勢に関わることは確かです。
どんなことがあっても決して手を抜かない姿勢と言うことでしょうが、このことは誰かに言われて継続出来ることでもないため、それに携わる人間ひとりひとりの想いとプライドがベースにあることは間違いありません。
そのことを知り、それに感銘を受けた方々が代弁者となることで結果として多くの方々が幸せになれば、それは自分たちにとってもこの上ない幸せなことと言えます。