インテリアコーディネイトにおいても、センスの良い人は素敵な空間をつくり出すものです。
それが自身のお部屋であれば、当然のようにお好きなものを集めてコーディネイトすることになるのでしょう。
あるインテリアショップでは、取扱品の関係もあると思われるものの、手掛けたインテリアコーディネイトはどれも同じように見えます。
そのほとんどはブランド製品となりすべてにおいて有名なものなのですが、それゆえのワンパターン化は否めず、少なくともそこに際立った個性を見つけることは難しいものです。
インテリアコーディネイトをお仕事にされている方はとても多く、それだけ需要があるのだろうと思われますが、少なくともモデルルーム等を見る限りにおいては不思議とどれも同じように見えてしまいます
間取りは大きく変わることがないことも背景にありそうですが、どれもあるパターンに収まるように感じられ、しかも選定される家具はどれもどこかで見かけたことがあるものばかりです。
一度経験したものは安心して提案できるのかもしれませんし、何よりも自身が好きなものでコーディネイトすることは心地良いのでしょうから、気が付かないうちにワンパターン化しているように感じます。
デザインにおいても自身が好きなものを基本とすることはある意味楽なことなのですが、やはり誰のためにそのお仕事があるのか考える必要がありそうです。
自分自身の好みを押し付けることは、お客様のためになることは少ないものと思われるため、ヒアリングにて得た情報をまとめ上げたうえでそのお客様にマッチするものを提案する力こそが本物のプロだと思われます。
当たり前のことなのですが、デザインやコーディネーションは個人の好き嫌いとは別のところで行うことが大事になると考えます。