室内で犬や猫などのペットを飼われている方は少なくないと思われます。
それに当て嵌まる場合、家具を選定される際にはかなりの高い確率で心配されることとして、それらペットの爪問題があります。
根本的なこととして、「ペットを飼っているからそんなに良いものは必要ない」との意識も少なくなく、とりわけソファにおいては良く耳にすることです。
張地を傷付けられることに神経質になり、それゆえ爪が入り込みにくいとの選定基準が優先され、同時に汚れや毛が目立ち難いとの基準も加わってくることも少なくありません。
また、ペットの爪にも比較的強いことや汚れが落ちやすいことをアピールしているマイクロファイバーを用いた人工スウェードが唯一の存在だと言われることにもなっており、このことに意識を向けるばかりに極端に選択肢が狭まっている現実があります。
もちろん弱いよりは強い方が良いでしょうし、そのような意識が自然と芽生える現実についても理解しているつもりです。
しかしながら、それがあまりにも行き過ぎると本末転倒になってしまうことを少しは認識する必要があるとだろうと考えています。
特にソファは寛ぐための家具であり、一般的にそこで過ごす時間はとても長いだけに、それに用いられる表皮材の肌触り感もとても重要な要素になります。
もっとも、柔らかな肌触り感だけがそれに向いているとの意味合いではないものの、少なくとも「これがいいんだけど爪が引っ掛かりやすいような気がする」とのことで諦めるようなことがないようにしたいものですよね。
家族の一員として飼っているペットなのでしょうから、みんなにとって心地よい場所をつくりだすことを最優先すべきではないでしょうか。
何よりも「ペットに対して失礼ですよ」とも言いたいところです。