とても厳しくも無償の愛を注ぎ続けてもらった父が亡くなりました。
年齢が年齢だっただけに覚悟はしていたものの、やはりそれが現実になるととても悲しくそれ以上の感情はありません。
自分が亡くなった際に読みなさいと母に託されていた手紙の内容もとても父らしいもので、最後の最後まで信念を貫き通した姿勢はとても立派で格好良いものです。
そのような父にだけは相談しなければいけなかった大事な進路の方向性において、一度だけそれを曲げて自分一人で結論を出したことがあったのですが、やはり到底認められるものではなかったことが自身の人生における最大のターニングポイントになったようです。
それからは父に認められたいとの一心で頑張ってきたつもりですが、果たして認めてもらうことが出来たのか…と考えるとその答えははっきりしません。
ひとつだけはっきりしていることと言えば、自身の究極の若気の至りを寛大な心でずっと見守ってくれていたことは間違いありません。
専門分野ではなかったこともあるでしょうが、仕事面において具体的なアドバイスをもらったこともなく、ただただ私の決めた方向性を信じてもらっていたように感じます。
頑張りの背景として偉大な父の存在がなくなってしまったことは少なからず不安な気持ちもありますが、なんだかこれまで以上に見守られている感じがして、とても心強くも感じます。
まだまだ未熟者ですが、父の教えを守り精進する意識を固めたところで、デザインワークに限らずいろいろな面で新たな自身を見出すことが出来るように、更に頑張っていきたいとの気持ちです。