どのような業界においても、誰もが認める立派なブランドの位置付けになることは決して容易なことではないのでしょう。
ブランディング当初に思い描いた計算通りのブランドに成長していくことも少ないのかもしれません。
ブランドには当然のように絶対的なクオリティが求められ、「ブランド品だから間違いないだろう」と信用され、究極は実物を見なくても購入できるものがブランドなのだろうと思います。
それだけに一夜にしてブランドが確立することはなく、相応な期間着実に実績を積み重ねていくことが大事になります。
その過程では一部見直しや修正が入ることもあるでしょうし、ある部分ではかなり柔軟な臨機応変さも必要になるものと思われます。
基本的なブランドイメージは大事にしつつも、理想形だけを重んじてもブランドとして硬直してしまうようでは本末転倒とも言えるからです。
結果として確立されたものが当初思い描いていたブランド像とは多少なりとも違ってくる可能性もあると思われるものの、これが結果として世の中に求められたブランドだと言うことなのでしょう。
一方では頑固だと思われるくらいの創設者の強い想いは必要不可欠で、それがなければ肝心な軸がぶれてしまいます。
メーカーとしてのものづくりに対する変わらぬ強い情熱がベースに存在し続けることで初めて確立されるものが本物のブランドなのでしょうし、それを立派なブランドとして継承していくためにもクオリティ面では決して妥協するようなことがないようにしなければいけません。
そして、世の中から求められるブランドであり続けるためにも、製品開発においては絶対的な価値を生み出し続ける必要があることを肝に銘じていきたいと考えています。