ブランディングには相応な時間も費用も要します。
それだけに成功させることは決して容易なことではないと思われるものの、それを行うことの意味合いはとても大きなものがあるとも思われます。
大前提としてしっかりとした芯が必要になり、少なくとも都度の思い付き程度の軽さでは不可能なことは間違いないでしょう。
また「数を打てば当たる」との性質のものでもないため、更に成功する可能性はとても低いのかもしれません。
これは個人的な感想なのですが、家具業界においては往々にして他社のブランディング戦略については批判的な見方になることが少なくないようです。
そこには健全な競争意識以外の感情が入り込んでいるようにも感じられ、それだけにどうしても他業界と比較すると遅れているようにも感じてしまいます。
真の意味でブランディングに成功したメーカーに対しては結果として正しかったことを否定することは出来ないもので、それに負けずと取り組む姿勢も大事なのでしょう。
一方、ブランディングの形にもいろいろなものがあるでしょうし、その手法においても現代においてはそれこそ多種多様とも言えます。
記憶に新しい東京都知事選挙において、次点だった方は今どきらしくSNSも上手に活用したようです。
多くの予想とは反する結果になったことにより何かと話題にもなり、選挙後の本人の様々な発言が一部批判の対象にもなっているようですが、ニュートラルな立場で言えば総合的に賛同できるところもあれば出来ない部分もあることに尽きます。
このように、新たな取り組みに対しては往々にして批判の対象になりがちな傾向が見られますが、各々の真の強みを活かした戦略を練ることによりブランディングの見え方も変わってきますので、先ずは意識的に動かすことだろうと考えます。