ウッドフレームタイプのソファにおいても、張りぐるみタイプ同様にその座り心地がとても重要な要素となることは言うまでもありません。
一方では、ウッドフレーム部分を製造するメーカーとクッション部分を製造するメーカーはまったく別と言っても過言ではないことからも、一般的にその座り心地において満足できるものは少ないことが現実です。
その反対に、張りぐるみソファ専門メーカーが独自にハイクオリティのウッドフレームソファを製造することはほぼ不可能とも言えます。
このことは以前にも記したことがありますが、いわゆる「餅は餅屋」と言うことであり、また各々はとても特殊性が高いジャンルゆえ安易に参入することは難しいものです。
先ずはそのことを理解する必要があるのですが、意外と安易に考えがちなこともあり、結果としてハイクオリティとはとても言えない製品が開発されている現実もあるのでしょう。
それゆえ、各々の分野における専門メーカー同士が力を合わせる必要性があり、何よりも双方が尊重し合える技術力を有しているのか見極めることがとても重要になります。
その分野のプロ集団だと感じることが出来れば安易に口出しするようなことはないのでしょうが、コスト面のせめぎ合いになると意外と安易にデザイン性に手を付けることが少なくないのかもしれません。
例えばですが、背もたれフレームの本数を減らすとか、座クッション上面の角度を無くすとか、その時点で単に似て非なるものをつくり出す方向に向かっていることを認識すべきなのでしょう。
特にソファにおいては立派に製品化されている製品であってもデザイン性において大いに疑問が残るものも少なくないため、おそらくこのような過程にてデザイン性が犠牲になったものと思われます。
デザイン性の絶対的な底上げのためにも、健全な議論を経たうえで製品化してもらいたいとの気持ちです。