ソファは体を預ける家具ともあり、必然的に消耗部材と言われるものが多く存在します。
「へたってしまった」との言葉を耳にすることも多いと思われ、多くの場合は座面や背クッションの内部ウレタンの状態のことを指します。
特に座面には体重がダイレクトに掛かりますので、お尻の部分が凹んで戻らなくなってしまったり、前方部分が潰れてしまったりと、これは典型的な内部ウレタンのへたりが原因となります。
一般的に「へたる」とはその形状が著しく変化して戻らなくなってしまうことや、著しくやわらかくなってしまう状態のことを言い、いずれにおいてもソファとして正常に機能しなくなることを意味します。
そもそもソファにおける消耗品の代表的なものとも言えるのですが、高比重のウレタンを用いることによりその耐久性には大きな違いが生じます。
ウレタン比重とは1立方メートル当たりの重量のことを指し、一般的には20kg~30㎏/㎥程度のウレタンが用いられるのですが、50kg/㎥以上(70kg/㎥を超えるものもあり)を用いることにより耐久性はかなり増します。
しかしながら一般的なヴォリュームゾーンとされる価格帯製品に多くを使用することはコスト的に難しい現実もあるため、ソファは典型的な消耗品として認識されてしまったようです。
同様にコスト比率が比較的高いものには表皮材があるのですが、これにおいても価格帯により顕著に違いが生じる消耗部材になります。
直ぐに破れるようなことはなくても毛羽立ったり毛玉が発生したりと、早々に使用感が表れてしまうことも少なくありません。
ゆえにそれらは工場に戻すことなく容易に交換可能な仕様であることが必要とも言えますのでその点はチェックする必要があります。
それ以前に構造体が壊れてしまったりベースクッション材が機能しなくなったりするようでは本末転倒とも言えるものの、これらはチェックすることが難しい部分ともあり実績のあるメーカー製品を選定されることをお勧めします。