しっかりと作られているソファほど説明する個所は多くなります。
ソファにおいては悪い意味でのブラックボックスとなることが多いことからも、目に見えない部分のつくりが大事になる家具の代表格と言っても過言ではないと思われます。
反対に目に見えない部分について多くを語ることがなければ、表皮材やクッション中材についての説明に終始されるものと思われます。
ソファにおいては消耗品のイメージを持たれている人が多いものと思われ、それだけに少しでも上質なクッション材(ウレタン)が使用されていることにより少しは長持ちするだろうとの感覚なのかもしれません。
しかしながらソファは総合力が大事な家具とも言えますので、自動車に例えるならば骨格となるシャーシの強度が重要になるのと同じく、躯体部分の強度面がとても重要になります。
それは分解しなければ見えない部分ともあり購入時に確認することはほぼ不可能なのですが、それだけに販売店での製品説明が大事になります。
しかしながら構造体についてまで詳しく語ることが出来る販売員は少ないことが現実で、それゆえファスナーを開けて簡単に確認可能なことも含めて目に見える部分の説明に終始することになるものと思われます。
以上はボディ部分も生地でくるまれた張りぐるみタイプのことに付いてですが、一方では構造体がほぼ丸見え状態になるウッドフレームタイプにおいても確認すべきことが少なくありません。
その組み方についても実際は目に見えない部分が重要になりますので、もっともその部分は企業秘密となることも考えられますが、極力その部分も含めて説明を受けることが出来れば更に納得することにも繋がるものと思われます。
耐久性は実際使ってみなければ分からないことなのですが、真の剛性感はその製品自体が発するものと思っていますので、真剣にいろいろと見ることにより見極める力も身に付くものと考えています。